グリストラップのバキューム清掃

fukuhaku

2011年03月30日 12:12

前回のSTEP5 グリストラップの日常清掃で、網カゴ清掃や禁止事項にについて説明しました。

今回は、"グリストラップに溜まったヘドロは、どうやって廃棄すればよいのか?"についてです。
結論から言うと、自治体から許可を取得している業者に回収してもらうことになります。

では、自治体からの許可とは、具体的に何の許可なのか。
前回説明したように、廃棄物は一般廃棄物と産業廃棄物に分けられます。
一般廃棄物と産業廃棄物は、同義語だと勘違いされていらっしゃる方もおられますが間違いです。
燃えるごみは一般廃棄物ですが、グリストラップに溜まったヘドロは産業廃棄物に該当します。
つまり、一般廃棄物ではなく、産業廃棄物の収集運搬業許可という事になります。

ここまでは、よろしいですか?最後にいつものように、まとめますので安心してくださいね。
次に回収する手段、それがタイトルにもなっていますがバキューム清掃なんです。
"清掃"という言葉が含まれるのは、ヘドロ回収と同時にグリストラップ内を手洗い清掃する為です。

実際の写真をご覧ください。


このように、営業を続けるとグリストラップが汚れていきます。
このブログを最初からご覧頂いている方はご理解いただけると思うのですが、グリストラップの役割は
厨房排水に含まれる油脂分やゴミをグリストラップ内に留め、先の公共下水道へ流さないこと。
網カゴでゴミをキャッチし、水面及び底に油脂分等を上下分離させる。(油水分離)
グリストラップが機能を果たしている結果ですね。
極端な言い方をすれば、厨房が営業をすればグリストラップが汚れて当然ということです。

しかし、汚れたまま放置してはいけません。悪臭や害虫の発生、排水詰りの原因となります。
そこで、定期的にバキューム清掃を行います。
溜まったヘドロの回収と同時に、グリストラップ内部を手洗い清掃します。(網カゴ・仕切板・壁面等)


清掃後はこちら。


気が向いた時、数年に1度とかではなく、定期的に行うことが大事です。
グリストラップの汚れがひどい場合は、清掃の頻度を上げたほうが良いでしょう。
次回は、回収したヘドロは一体どうなるのか説明します。



★今回のポイント★
廃棄物は一般廃棄物と産業廃棄物に分けられ、グリストラップのヘドロは産業廃棄物に該当します。
グリストラップのヘドロを回収してもらう場合には、産業廃棄物の収集運搬許可業者を選びましょう。
定期的にグリストラップの清掃を行い、汚れたまま放置しないようにしましょう。



STEP7へお進みください!
STEP7 グリストラップの汚泥リサイクル

グリストラップ清掃 福岡

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