2011年04月11日

グリストラップの浄化装置

はい、今回はグリストラップの浄化装置についてです。
グーグル等で検索してみると分かりますが、現在沢山の浄化装置が出回っています。
実際に弊社がグリストラップの清掃に伺った際、それが付いているケースも時々あります。
お客様にも、弊社では取り扱っていないのか聞かれる事もしばしば。
結論から言うと、弊社は取り扱っていません。

なぜ取り扱わないのか?その理由は以下のとおりです。
①明らかに効果の無い、または下水環境に悪影響を及ぼす(排水詰り等)ものがある。
②自治体が設置を禁止している。
③グリストラップの構造上、不向きである。


ひとつずつ説明しましょう。
①明らかに効果の無い、または下水環境に悪影響を及ぼす(排水詰り等)ものがある。
排水詰りの連絡を頂き現場へお伺いすると、浄化装置が設置されてあるパターン。
油脂分等を多量に含む排水が、グリストラップを通過し先へ流れていき、排水詰りを引き起こす。
そもそも排水詰りがなくても、そのような排水が先へ流れる事自体が問題です。
または排水の粘度が高くなり、グリストラップから先へ流れにくくなっている。(浅型グリストラップ等)

②自治体が設置を禁止している。
これについては、各自治体のWEBサイトでも紹介されております。
福岡市のWEBサイトでは触れられておりませんが、正しい清掃方法について紹介されています。
また電話で確認すると、浄化装置については認めていないと回答を頂きました。
以下、各自治体のWEBサイトです。ご参考にされてください。
福岡市 油脂類を公共下水道に流さないでください
盛岡市 グリーストラップ(グリース阻集器)について
佐賀市 「グリーストラップ」をご使用のみなさんへ
鹿児島市 グリーストラップの維持管理
大分市 廃油類を公共下水道へ流さないでください
東京都 グリース阻集器の設置と適正な管理をしましょう!

③グリストラップの構造上、不向きである。
そもそも、グリストラップは油水分離を行う排水設備です。
水面及び底面に油脂分や沈殿物を分離させる、それがグリストラップの役割。
浄化装置の特徴として、グリストラップの底からエアレーションを行う事があげられます。
熱帯魚を入れた水槽でブクブクやってますよね?あれと似たようなことです。
グリストラップが油水分離を行っても、底からエアレーションすると分離されるはずの排水が、
グリストラップ内で混ざり合ってしまう。
しかも24時間、装置を稼働させておけば、グリストラップが油水分離を行う暇もありません。
閉店後のみ稼働させるとしても、その時間内で油脂分解等が出来るのか?という疑問も残ります。

ということで、グリストラップの浄化装置に対する弊社の見解について説明しました。
飲食店様や下水環境、トータルで見て最も良い方法でメンテナンスする事が大事です。



★今回のポイント★
弊社が浄化装置を取り扱っていない理由は以下の3つ。
①明らかに効果の無い、または下水環境に悪影響を及ぼす(排水詰り等)ものがある。
②自治体が設置を禁止している。
③グリストラップの構造上、不向きである。




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STEP10 これまでのポイント整理

グリストラップ清掃 福岡


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